・MLCC置き換え事例:EV車の絶縁型降圧DC/DCコンバータ

これは、EV車の絶縁型降圧DC/DCコンバータの出力コンデンサを、MLCC+アルミ電解コンデンサの構成からハイブリッドコンデンサ構成に置き換えた事例です。元の出力コンデンサは、25V 10µF(3216サイズ)のMLCCを並列40個、そして25V 330µF(Φ10×10.2mm)のアルミ電解コンデンサを並列2個という構成でした。これを、25V 330µF(Φ10×10.2mm)のハイブリッドコンデンサ並列12個で置き換えることができました。
25V10uFx40pcs
(3.2x1.6mm)


25V330uFx2pcs
(Φ10x10.2mm)


25V330uFx12pcs
(Φ10x10.2mm)
この置き換えが可能だったのは、この絶縁型降圧DC/DCコンバータのスイッチング周波数が100kHz~300kHzであり、この周波数帯域におけるハイブリッドコンデンサ構成のESRとインピーダンスが、元のMLCC+アルミ電解コンデンサ構成と同等以下だったためです。
グラフは、元のMLCC+アルミ電解コンデンサ構成(黒)と、置き換えたハイブリッドコンデンサ構成(ピンク)の周波数特性で、各実線がインピーダンス、破線がESR特性です。DC/DCコンバータのスイッチング周波数範囲の100kHz~300kHzにおける特性はESRとインピーダンスともにハイブリッドコンデンサ構成のほうが優れています。高周波ノイズが問題になる場合は、入力コンデンサの置き換えで示したように、小容量のMLCCを追加する対処が可能です。
周波数特性比較 ハイブリッド vs. MLCC
